進まざる者は必ず退き、退かざる者は必ず進む
進まず退かずして
潴滞する者はあるべからざるの理なり
発言した人は?
[生年月日]1835年1月10日
[職業]思想家、教育家
・江戸幕末から明治期の啓蒙思想家、教育課。「慶應義塾大学」の創始者。商法講習所(現在の「一橋大学」)、神戸商業講習所(現在の「神戸商業高校」)や、北里柴三郎の「伝染病研究所」(現在の「東京大学医科学研究所」)、「土筆ヶ岡養生園」(現在の「東京大学医科学研究所附属病院」)の創設にも携わる。
その名言を見ることのできる作品は?
「学問のすゝめ」5編 明治七年一月一日の詞(Amazon)
福沢諭吉の最も代表的な著作。1872年に初版が刊行され、1876年には第17編までシリーズ化された”大ベストセラー作品”。著名な一文「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」と始まるこの作品は、平等を強調し、学問を尊重し、自由独立の精神を養うことを提唱している。この著作は、日本における近代的で合理的な人間観、社会観、学問観の芽生えを示す素晴らしい作品とされている。
どういう意味?
人は留まることはできず、「前進するか」「後退するか」のいずれかしかない。ということ。
変化の大きい時代においては、世の中はどんどん進んでいます。そんな中、進むことを止めてしまうと、自身は相対的に後退することになってしまう。ということですね。
江戸から明治に大きく変化した時代の言葉ですが、今の世の中もとても変化の大きい時代ですので、思うところの多い言葉ではないでしょうか。
どんな場所での発言?
この「学問のすゝめ」は最初からひとつの書籍として書かれたものではなかったこともあり、この第5編がどこで書かれたかははっきりとは分かっていません。
福沢諭吉の出身は現在の「大阪府大阪市堂島浜」です。大阪にある適塾で学び、その後、江戸(現在の「東京都」)に出てきて、アメリカやヨーロッパにも学びに行っています。帰国後は、東京都港区三田に移り住んでいます。
福沢諭吉旧居跡(慶應義塾大学内)
〒108-0073 東京都港区三田2丁目14−9
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