私は生まれ変わっても絶対にアイドルになりたいです。出会ってくれて本当にありがとうございました。

ありがとうございます。いよいよここまで来てしまいました。

卒業を決めたのは自分のはずなのに、ここに来てやっぱり乃木坂46から出るのは本当に寂しいなって思います。

でも、アイドルとしては、本当に私はもう悔いなく全部やりたいことをやり切れたなと思っていいます。

メンバーには本編中に感謝の気持ちを伝えることができたと思うので、今から私を支えてくださったいろんな方にちゃんと感謝の気持ちを伝えたいなと思います。

私はいつも、ライブの時とかにMCで話す機会があると、絶対に言葉を準備していて、前日の夜、当日の朝とかに「今日はこの気持ちを伝えたいな」とか、いろいろメモに書いていつもお話してたんですけど、今日はあえて何も考えずに来てみました。

なので、ちゃんとその気持ちで皆さんに感謝を伝えたいなと思います。

まず、ここまで私を育ててくれた皆さん。
さっきの映像とかも、私はまだ映像見れてないけど、ナレーターさんが私の好きな『ラ・ラ・ランド』の声優さんで、そういうところも愛に溢れてるなとか、今回のライブは私がセットリスト考えさせてもらったりとか、いろいろ衣装はこれにしますとか、新曲を作ったりとか、本当に映像とかもたくさんわがままを言って、知らないスタッフさんもきっとたくさん関わってるんじゃないかなと思うんですけど、本当にたくさんのスタッフさんのおかげで、素敵な門出の場所を作っていただけたなと思います。

そして今回ドレスを作っていただきました。
私が卒業する時はこういうの着たいっていうのが実は昔からあって、今回それを叶えていただいて。ドレスに月のマークが入っていたりとか、本当にこのスパンコール一つひとつを衣装さんが毎日毎日一生懸命つけてくださったんだろうなとか、本当にもうスタッフの皆様には感謝してもしきれないなと思います。ここまで支えていただき、そして何もわからなかった私を育てていただき、本当にありがとうございました。

そして今回のライブはですね、衣装に月が入っていたりとか、ずっと空のイメージで月があったりね。山下美月の月をイメージして作らせていただいたんですけど、おじいちゃんが美月という名前を私にくれて。もともとは別の名前だったらしいんですけど、美しい月の日の夜に生まれてきたから美月だって言ってくれて、山下美月っていう名前になったそうで。それが生まれて24年後にこんな東京ドームのステージになるとは、きっと天国のおじいちゃんもおばあちゃん思ってなかっただろうし。

そして、今日はお父さんとお母さんも見に来てくれてて。

お父さんは本当にめちゃくちゃライブとか、あとファッションショーとか、フェスとか、乃木坂のライブ以外も本当全部見に来てくれて、ツアーも全国を一緒に回ってくれて。「そんなにセトリも変わんないしいいよ」って言ってたんですけど、毎年来てくれました。そしてお母さんはいつも私がこうメンタル的にしんどい時とか、つらい時に、私はあんまり人にそういう姿を見せるのが苦手なので、いつも1人で抱え込んじゃっていたんですけど、そんな私を優しく包み込んでくれて、お母さんのおかげで心が折れずにアイドルを続けてこれたなって思います。

お母さんはあんまり人混みが苦手らしくて、今までライブとかはそんな頻繁には来てなかったんですけど、今日は来てくれました。でも配信は毎回絶対に見てくれて、本当に家族にも愛されて、ひとりっ子だったけど全然寂しくなかったです。ありがとうございます。

そしてやっぱり1番に感謝を伝えたいのはファンの皆さんです。

皆さんが思ってる以上に私は日々ファンの皆さんのことを毎日毎日考えてて、夜寝る前とかも絶対考えてたし、ファンの皆さんに今日はこんなことがあったらから絶対にこれを書こうとか、毎日毎日メモに書いて、ファンの皆さんに伝えたいことを送るのがすごく楽しかったし、私が本当に何の取り柄もなかった女子高生の時から、デビューライブで1番前に私のオーディション中の写真とかを掲げてくださるファンの皆さんとかを見たりして、なんで私のこと好きになってくれたんだろうってずっと思ってたんですけど、私はファンの皆さんのことが本当に大好きだったから、もうそんなことはいつの間にか考えなくなっていました。体調がちょっと優れなくても、ライブでステージに立てばキラキラ歌って踊ることができたし、もうダメかもしれないってなった時も、ブログのコメントとか、今までいただいたファンの皆さんからのお手紙とかをたくさん見返して、こうやって私のことを支えてくださる皆さんがいるから、皆さんのおかげで強くなることができました。

アイドルとしてはもう今日で終わってしまうんですけど、アイドルとしても私はきっと多分、自分で言うのもなんだけど、すごく強かったと思う。

でも1人の人間としてはめちゃくちゃもろくて弱かったと思うし、だからこれからも少しお休みをいただくんですけど、また皆さんにお会いする機会は絶対に作るし、皆さんが安心して応援できるような存在にこれからもあり続けたいなって思うので、どうかこれからもずっと見守ってくださったらうれしいです。よろしくお願いします。

私はさっきも言ったように、普段から伝えたいことをファンの皆さんに伝えてきたと思うし、アイドルとしてちゃんと感情を表そうって思ってたので、最後に何話そうかなってさっき着替えながら考えていたんですけど、アイドルって大変なお仕事だと思っている方も多いと思うんです。

でも、アイドルってめちゃくちゃいい仕事だし、私にとっては救いでした。

アイドルになれたから私は今まで生きてこられたと思うし、誰かの希望になれたらいいなと思って毎日頑張っていました。

実際に希望になれたかは分からないけど、こうやって卒業コンサートにこんなにもたくさんの人が来てくださった事実だけで、私は8年間あきらめずにここまで走ってこれて本当によかったと思います。

さっきも言ったけど
私は生まれ変わっても絶対にアイドルになりたいです。

そしてまた皆さんとも絶対に会いたいし、皆さんが私のことをアイドルにしてくれたので、また来世も皆さんが私のことをアイドルにしてください。

出会ってくれて本当にありがとうございました。

目次

発言した人は?

[人物]

[本名]山下美月(やました みづき)
[生年月日] 1999年7月26日
[職業]俳優、モデル

アイドルグループ「乃木坂46」の元メンバー(2024年5月12日 卒業)
祖父がつけた名前の由来は「月がとても綺麗な夜に生まれたから」

山下美月の名言・名セリフ

どんなシーン?

2024年5月12日に東京ドームで行われた卒業コンサートにおける本人のスピーチ
2日目のアンコール時に、約13分間におよぶスピーチで関わる全ての人への思いを伝えたシーン

楽曲「逃げ水」(Type D):(初センター、お3期生による披露目センター「未来の答え」が収録)
楽曲「僕は僕を好きになる」:(シングル表題曲 初センター)
楽曲「人は夢を二度見る」:(久保史緒里とのWセンター)
楽曲「チャンスは平等」:(卒業センター)

どんな場所での発言?

[エリア], ,  
エリアMAP

Tokyo Dome City – 東京ドームシティ

〒112-0004 東京都文京区後楽1丁目3−61

どんな時に聞きたいか

[どんな時]元気を出したい時 | 背中を押してほしい時 | 人間関係に悩んでいる時 | 漠然とした悩みがある時 | 辛い・苦しい時

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